日本人は子供の頃から学校でお掃除を
しっかりやらされてきました。
「整理整頓」という言葉も
黒板の横に掲げてあったりして
大切な事という認識が定着しているはず。
だけど「片付け」の方法はきちんと習ったことがありません。
やっとここ最近、小学校家庭科で
整理整頓を教えているそうですが・・・
世界的に見ても日本人は片付けられない、
片付けに対して意識が低い人が多いのです。
片付けサポート現場で、
多くの皆さんが
「一生懸命時間をかけて片付けてもすぐに散らかってしまう」
という悩みを聞きます。
これは
「収納に対してモノが多すぎる」
「モノの置き場所が決まっていない」
この二つが原因です。
たとえば、
「部屋に洋服が散らかっていて、
片付けようとしたら、引き出しがパンパンで入らない」
「散らかったプリントを戻そうとしたけど、
毎回置き場所が違うので適当にしまってしまう」
という経験はないでしょうか?
私はいつもその場凌ぎの片付けではなく
正しい片付け方を学び、
片付けたらもう二度と元に戻らないような
片付けを身につけてほしいと思って作業を進めています。
言葉の意味を理解する
普段何気なく使っている言葉
「整理・収納・片付け・整頓」
にはそれぞれの意味があります。
実はこの言葉の違いを理解することがとても大切で
これを理解しておくとスムーズに片付けが進められて
片付いた状態を長くキープできることに繋がるのです。
整理
整理とはモノを必要、不必要に分け、不必要なモノを取り除くこと。
大切なモノを選び取ることです。
何を残して何を手放すのかご自身で決めていただく作業になります。
この整理が必ず土台となってくること、
整理をしないと次に進めないということを覚えておいてください。
収納
収納とは、モノに定位置(置き場所)をつくってあげることでモノを使いやすい状態に収めることです。
どこで使うモノなのか、どのくらいの頻度で使うモノなのかなどを考え、「使いやすい位置に、使いやすい状態で」置き場を作り、モノを収めていきます。よく使うモノならば「使うところの近くに置き場をつくる」が原則です。
片付け
「お片付け」とはモノを元の場所に戻すこと
整理収納がきちんとできていれば、戻すところが明確になっているので、毎度の片付けに悩まされることもなくなり、片付けはスムーズに行えるようになります。
整頓
整頓とは乱れているモノを正し、見た目を整えること
片付けの順番
そして片付けは必ず、①から④の順に作業していきます。
- ❶整理
不必要なものを取り除く
- ❷収納
モノを使いやすい状態に収める
- ❸片付け
モノを元に戻す
- ❹整頓
見た目を整える
❶整理と❷収納これが片付けの『土台』となります。土台作りがうまくいっていれば毎日の生活でモノを出しても必ずスムーズに片付けられます。
後は❸片付け❹整頓で日々のメンテナンスを行うのみ、土台ができていれば、時間もストレスかからないので、日々の片付け楽になるというわけです。
しばらく整理をしていなかったお家では、
モノを分ける作業「整理」が一番大変な作業でもあります。
しかし一度この作業をきちんとやっておくと
日々の片付けは断然楽になります。
そして整理収納作業は、定期的に見直していくことが大事。
一度整理したからといって「一生整理は終わり」というわけではありません。
生活しているうちにモノはどんどん増えます。
生活のスタイルも変わります。
「自然にモノは増えてしまう」というこのを意識していれば
モノが大量に増えて困ってしまうということも避けられるでしょう。
また、一度整理をして基本を学んでれば
今後の整理もスムーズに行っていけるでしょう。
こんなふうに整理というモノを分ける作業続けていいるうちに
段々と整理上手になっていって
片付けのコンプレックスから解放されていきます。
そして不思議と
「整理が気持ちいい」
「お片付けが好き」
と言えるように変化してくるのです。
片付いた部屋といえば
「見た目がスッキリしていて、モデルルームのような洗練されたお部屋」
を想像すると思います。
しかしいくら見た目が綺麗でも
モノを隠すために収納したとしたら、
必要なモノが取り出せないかもしれません。
探し物に時間を使ってしまうかもしれません。
片付けというのは暮らしを快適にするためにあるのではないでしょうか。
この片付けの意味を知って、
正しい順番で片付け「リバウンドしないお部屋」
を是非手に入れていただきたいと思っています。
整理の基本を理解していただき作業をしていきます。
cozyは皆様の整理収納のお手伝いをさせていただいております。
整理収納アドバイザー2級認定講座では
上記の基本ルールに沿って実例をお見せしながらお伝えしております。
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